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雨漏り修理 スレート瓦 セメント瓦 コロニアル

 先週から今週にかけて日本列島は急激な雨や雹などに見舞われました。本日も西日本~東日本の太平洋側を中心に大荒れの様子です。被害が出ない事を祈っております。

 

 4月に入り暖かくなり始め、多くの雨漏り修理のご依頼をいただいております。ありがとうございます。雨漏りの現地調査をしてみると、スレート瓦、セメント瓦、コロニアル(石綿スレート版)で施工してある現場のご依頼が増えています。

 

 築15~25年程度で、建ててから屋根に関しては一切手入れをされていない、もしくは塗装をしてから10年以上経過しているという物件です。共通する点は、瓦・コロニアルの塗装がかなり劣化している点です。表面の塗装が防水性能を保てなくなり、水分を吸収しやすくなっていて、冬の凍結、夏の高温などで割れている場所もあります。

 スレート瓦の場合、少し前に新潟の大きなスレート瓦メーカーが倒産した事もあり、同じ製品が入手困難な製品があるため、部分交換ができない可能性があります。今回のスレート瓦のお客様はまさにそのケースで、在庫品・中古品も探しましたが、修理に必要な材料がそろわず、全面葺き替えか、応急処置どちらかでの施工しかできませんでした。全面葺き替えはあと2~3年後にすることとして、今回は応急処置での対応となりました。

 コロニアルの場合、塗装の効果がなくなると「厚手のボール紙が水を吸っている」様な状態です。コロニアルは今から20~30年くらい前?にかけて、軽量で安価なため住宅やアパートの屋根に多く使われました。2000年前後までに生産されたものはものは、アスベストを含んでいたためある程度強度もあったようですが、以前のものと比べ最近のものは非常に劣化が早いような気がします。塗装工事の下地処理として高圧洗浄をかけますが、中には劣化が進みすぎて、高圧洗浄をかけると割れてしますケースもあります。塗装も通常は、「下塗り→仕上げ1回目→仕上げ2回目」の工程ですが、コロニアルの劣化が進むと3回塗っても塗料を吸い込み仕上がらないケースもあります。また釘打ちの場合は釘が浮いてきてコロニアルが動いていることもあります。当然漏水の可能性は高くなります。

 セメント瓦に関しても、塗装が劣化し艶がなくなってくると、セメント自体が風化し始めます。新潟は中国大陸からの亜硫酸ガスで酸性雨が降ることがあります。

セメントはアルカリ性ですから、酸性雨が多く降れば当然劣化します。セメント瓦もまた状況を見て施工しなくてはなりません。

 

 スレート瓦、セメント瓦、コロニアルは焼瓦とは違い、表面の保護塗料無しでは耐久性・防水性も十分に発揮できません。塗料は経年劣化するため、定期的な塗り替えが必要です。住宅の屋根の場合、なかなか屋根の上(特に総二階立ての場合)を見ることはないと思いますが、定期的なチェックと手入れが屋根を長持ちさせ、雨漏りを防ぐ事につながります。建ててから最低10年くらいでチェックが必要です。